商売繁盛の神様で知られる京都市伏見区の伏見稲荷大社は4日、正月三が日のさい銭を集計する「さい銭開き」を始めた。本殿と、境内に約50カ所ある摂末社のさい銭箱に入れられたお金を、白衣の銀行員が手際よく数えた。
午前9時ごろから社務所で始まった。さい銭には、日本の紙幣や硬貨に加え、米ドルや中国・人民元、タイ・バーツのなどの外国の紙幣も含まれていた。また、縁起を担いだ「4129(よいふく)」、「2951(ふくこい)」などの語呂合わせの小切手もあり、1年の始まりに幸せを願う気持ちが込められたさい銭もあった。
同大社の岡野隆弘権禰宜(47)は「三が日は天気もよく、例年通りのにぎわいでした。この1年がより楽しく、実りある年であってほしいと思います」と話した。
同大社は西日本で最多の参拝者が訪れるという。さい銭の集計は5日間ほどかけて行われる。