京都産業大付属高(京都市下京区)女子ソフトボール部監督の50代の男性教諭が、複数の部員に対し、頬をたたいたり、つねったりする体罰をしていたことが11日、分かった。
部員1人が不登校となっている。教諭は過去にも体罰をしたとして厳重注意を受けており、同校を運営する学校法人は教諭を諭旨退職とし、教諭は5日に退職した。
同校によると、教諭は昨年4~9月、部活動中に少なくとも5人の部員に対し、平手打ちや頰をつねるなどの体罰をした。胸ぐらをつかんだり水をかけたりしたこともあったという。
体罰を受けた部員の保護者が9月下旬、同校に相談して発覚。調査に教諭は「生徒たちに謝りたい」と話したといい、学校法人は12月28日に教諭を処分した。
同校はこの日、全校集会で生徒に謝罪し、保護者への謝罪文を出した。福家崇明校長は「あってはならない事案を引き起こし、生徒や保護者、関係者に深くおわびする。
学校を休んでいる生徒の復学に向けて全力を尽くしたい」としている。女子ソフトボール部は、前身の京都成安高時代を含め、全国高校総体に2度出場している実力校。