台東の林道を歩くタイワンツキノワグマ=林務局台東林区管理処提供

(台東 12日 中央社)東部・台東県卑南郷の保護区で先月下旬、絶滅危惧種に指定されているタイワンツキノワグマが林道を歩く姿が撮影された。同区内でタイワンツキノワグマがカメラに捉えられたのは近年では初めて。同区を管理する林務局台東林区管理処は、保護の成果の表れだと喜びを示している。同処が12日、明らかにした。
映像は郷内の保護区「利嘉野生動物重要棲息環境」に設置されている赤外線カメラで撮影された。先日、職員が記録された映像を確認したところ、タイワンツキノワグマが林道を歩く姿を発見したという。
撮影された個体は体付きがたくましく、歩き方も堂々としているため、健康状態は良好だとみられる。だが、性別までは判別できないという。
劉瓊蓮処長によれば、保護区がある山間部では最近、サンバーやキョン、イノシシ、タイワンカモシカ、タイワンザルなども相次いで撮影されているという。