国連安全保障理事会の制裁決議に反し、北朝鮮船舶に公海上で石油精製品を密輸したとして、韓国政府が香港船籍のタンカーを拿捕だほした問題で、台湾の法務部(法務省に相当)はタンカーをチャーターした高雄市の遠洋漁業会社の男性代表と、4企業に対して金融制裁を発動した。
発動は12日付。4企業には、この男性が関与する「ビリオンズ・バンカー・グループ」が含まれる。台湾紙「聯合報」によると、安保理が昨年12月、北朝鮮に石油精製品などを運搬した疑いで加盟国への入港禁止対象に追加指定した4隻のうち、パラオ船籍の「ビリオンズ18号」も、この男性が実質的に所有していた。
金融制裁は2016年に施行された「テロ資金支援防止法」に基づく措置。金融資産が凍結され、すべての取引が禁止される。