台湾で6日、世界的に人気を集めているスマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」の配信が開始された。ただ、先に配信されている米国などでトラブルが相次いでいるため、国防部(国防省)は同日、利用中に誤って軍事施設や軍事管制区域に侵入しないよう呼びかけた。
ポケモンGOをめぐっては、インドネシアで先月、プレー中のフランス人男性が軍の基地に侵入し、拘束されるという事件が起きている。また、イスラエルでは情報漏えい防止のため、基地内での利用を禁止している。
台湾では、軍事施設内での写真撮影や位置情報のシェアなどは固く禁じられており、関連機能を起動するだけで規定違反となる。ポケモンGOではGPS(衛星利用測位システム)とカメラ機能を使う必要があるため、施設内では事実上利用できない。
また、配信を心待ちにしていた台湾のネットユーザーからは「ついに始まった」などと喜びの声が上がっているが、表記が全て英語なため、中国語版の配信を求める声も出ている。