(台北 23日 中央社)蔡英文総統は2016年5月の就任以来初めてテレビ番組のインタビューに応じ、22日夜、番組が放送された。両岸(台湾と中国大陸)問題について蔡総統は、「総統に強い意志があるか」、「政府が圧力に屈しない能力を持つか」「この問題において人民が団結しているか」、以上3つが鍵だとの認識を示すとともに、総統の意志を「決して軽んじないように」と強い口調でアピールした。
番組では司会者が、人民解放軍の軍用機や軍艦の遠洋訓練が常態化しているほか、今月4日には、台湾海峡の中間線付近の上空を通過する航空路の運用を一方的に開始したなどの例を挙げ、蔡総統に今後の両岸政策への影響を尋ねた。
蔡総統は、「意志」とはすなわち、両岸の平和と安定を維持するという目標と責任の下、国家に成り代わって堅持するべきを守り抜く意気込みのことであるとし、不必要な妥協は台湾にプラスにならない場合もあるとの見方を示した。
一方、内政に関しては「忠実に理念、理想の実現を目指している」と述べ、国民の期待を裏切るような部分は「ないと思う」とした上で、司法改革など積年かつ根本的な問題を解決するためには時間が必要だとし、歩みの遅さを指摘する国民に対し、理解を求めた。