(台北 24日 中央社)交通部観光局は24日、2018年を「海洋旅行年」(海湾旅遊年)に定めたのに合わせ、「魅力的な島」10島を選出した。台北市内で同日開かれた海洋旅行年始動記者会見に出席した周永暉観光局長は、台湾観光PRは本島に離島を組み合わせるという考え方を基礎にするべきだとし、国ぐるみでの離島観光推進に意欲を示した。
選ばれたのは、亀山島(宜蘭県)、緑島、蘭嶼(いずれも台東県)、小琉球(屏東県)、七美、漁翁島(西嶼)、吉貝(いずれも澎湖県)、小金門(烈嶼、金門県)、北竿、東キョ(いずれも連江県)。(キョ=草かんむりに呂)
周局長はあいさつで、台湾は陸地面積では世界の2.5%を占めるに過ぎない一方、生息する海洋生物は世界全体の10分の1を超えると言及。多様な海岸の姿や生態景観、文化、風土など豊かなレジャー資源を擁すると紹介した。
陳淑慧副局長は、エコツーリズムはすでに世界的な動きであり、台湾の離島は欧米の観光客にとって魅力があると説明。従来の地方自治体が自身でPRするという方式から、観光局が情報を取りまとめるように変えることで、国内外のより多くの観光客に離島の魅力を知ってもらえるようになればと語った。
今年9月には、世界41の湾が加盟する「世界で最も美しい湾クラブ」(本部=フランス・ヴァンヌ市)の年次総会が離島・澎湖で開催される。