声優の山口勝平さん
(台北 3日 中央社)台湾でも絶大な人気を誇る日本のアニメ「名探偵コナン」シリーズで主人公、江戸川コナンの本当の姿「工藤新一」を演じる声優、山口勝平さんが3日、台北市内で開催中の「第6回台北国際コミック・アニメフェスティバル」(台北国際動漫節)でサイン会に臨んだ。決めゼリフの「真実はいつもひとつ(真相只有一個)」を中国語で披露するなど、ファンサービスたっぷりのパフォーマンスに、会場は絶叫と熱気に包まれた。
山口さんは舞台に上がるとまず「大家好(みなさんこんにちは)」と台湾語であいさつ。新一を応援してくれる台湾のファンに感謝の意を伝えたほか、ヒロイン、毛利蘭との会話の一部を動画に合わせて生で再現してみせるなどしてファンと触れ合った。
台湾でアニメ版の放送が始まったのは1997年。コナンのコスプレをした女性ファン、ウェフ(イ風)さんは、「子供時代から社会人になるまでずっと見続けた作品。山口さんに会えてうれしい」と目を輝かせた。(イ=火へんに韋)
やはり山口さんが声を担当する「怪盗キッド」になりきろうと衣装を手作りしたという女性ファン、グレースさんは、南部・台南からバスに乗り、朝4時ごろに会場に到着。役作りのために手品の腕も磨いてこの日を待ったという。
イベントの開催は5日まで。期間中、日本のポップカルチャーを紹介する「ICHIBAN JAPAN」エリアで、声優や歌手によるステージが楽しめる。