トランスアジア(復興)航空は9日、取締役会を開き、10月1日に傘下の格安航空会社(LCC)Vエア(威航)を吸収合併することを決めた。Vエアは競争激化による経営難が伝えられており、グループ全体の立て直しを図る。
現在Vエアが運航している路線のうち、台北―福岡線、台北―チェンマイ線はトランスアジア航空に移管するが、その他の路線は廃止する。
トランスアジア航空の林明昇董事長(会長)は「合併の効果を最大限に引き出したい」とコメントした。人員の再配置については今後検討を行うとしている。
また、運航を停止するVエア便の搭乗券をすでに購入した利用者に対しては、トランスアジア航空便への振り替えや返金などを進める方針。
Vエアは2014年12月に初便が就航。これまでに9路線を運航し、台北―バンコク、台北―チェンマイ線は搭乗率が77%を超える人気となっていた。