猫約100匹が新竹県内の小屋に遺棄されているのが、このほど見つかった。この土地を所有する男性は動物愛護家を装って個人で繁殖場を経営していたとみられ、同県家畜疾病防治所は、この男性の聞き取り調査を行うとしている。男性は隣の桃園市で「猫おじいさん」として知られていた。
動物愛護団体のボランティアは今年6月、小屋の近くで偶然にも多数のペルシャ猫がいる形跡を発見。足跡をたどっていった先に100匹に上る弱った猫と猫の死骸を見つけた。ペルシャのほか、チンチラ、シャム、ブリティッシュショートヘア、ヒマラヤンなどもおり、全てブランド猫だった。
小屋の周辺で悪臭がするとの連絡を受けて防治所が調べたところ、この土地は男性のものだと確認された。新竹市旺旺流浪動物協会の楊穎蘋理事長によると、ボランティアは情報を知った後、この男性がインターネット上で里親募集の情報を掲示しているのを発見。証拠をつかもうと引き取り希望者になりすまして男性に接触し、男性が比較的高品質な猫を3000~4000台湾元(約9760~1万3000円)で販売しているのを確認した。品質が悪い病気の猫を小屋に放置していたとみられている。
防治所には続々と通報と関連の証拠が寄せられているという。動物の遺棄や虐待、死なせるなどの行為が明らかになった場合は、動物保護法に基づいて処罰される。