京都市内で8月2日、NTT西日本の施設見学会が行われた。
およそ210本もの電話線が地下を走っている
見学会に参加したのは楽只(らくし)小学校(京都市北区)3年生から6年生の児童13人。担当者から説明を受けた後、電線の作業をするバケット車でビルの3階に相当する9.9メートルの高さまで上昇。地上のクラスメートらに手を振った。6年生の男子児童は「ちょっと病みつきになりそう。将来この仕事したいかも」と話す。次々と、どんな道具を使っているの、どうして2段階で上昇するのといった質問が寄せられた。
ケーブルが通る地下トンネル「とう道」の見学では、入り口で実際にヘルメットに軍手をはめ、地表からおよそ8メートルの地下へ。法人用や家庭用の電話線がずっと奥までつながっているのを確認。担当者からの「1メートル掘るのに250万円掛かる」という説明に児童らは驚きの声を上げていた。地上から掘るとトンネルの形が四角に、川の下などでシールドと呼ばれる機械で掘ると丸くなるといった違いや、大きな地震にも耐えられる構造になっていることを学んだ。
最後に、電話機の歴史とアナログ電話の接続を体験。初めて見る1970年代の黒電話やダイヤル式の公衆電話を回すと「重たい」「これでつながるの」と言いながら競うように試していた。