台湾大学の正門付近
(ロンドン 10日 中央社)英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は6日、2018年版アジア大学ランキングを発表した。トップ350位以内にランクインした台湾の大学は31校(前年26校)に増えたものの、台湾最高位の台湾大学(台北市)など名門6校が軒並み順位を下げた。首位は連続3年でシンガポール大学。以下、中国大陸の清華大学、北京大学が続いた。東京大学は8位だった。
順位を落としたのは▽台湾大学(前年24位→26位)▽清華大学(新竹市、33位→36位)▽台湾科技大学(台北市、41位→42位)▽交通大学(新竹市、39位→48位)▽成功大学(台南市、47位→58位)▽中国医薬大学(台中市、67位→72位)。
一方で、台湾師範大学(台北市)が前年88位から74位に、台北医学大学(同)が同91位から83位に順位を上げた。
同誌は順位後退の主因として、高齢化が進む台湾では高等教育の需要が供給を下回っていること、教育・研究の環境と質が低下していることなどを挙げている。また、調査の対象が前年の298校から359校に増加し、競争が激化したことなども指摘した。
調査の担当者は、「台湾は学生確保の課題を解決しなければならない」として、外国人留学生の誘致や学校の統廃合などの必要性を示唆している。