6日に強い地震に見舞われた台湾東部・花蓮県の行政トップは11日、不明者の捜索を打ち切ると発表した。
これまでに16人の死亡を確認し、1人が行方不明だが、生存の可能性はないとみている。死亡者・不明者計17人のうち9人が中国からの旅行者だった。
台湾当局は、これ以上のビル崩壊現場の捜索は危険なため、重機を使ったビルの解体作業を先に進める。不明者の家族からも同意を得たという。
花蓮県では、6日深夜に花蓮沿岸を震源とするマグニチュード6・0の地震が起きて以降、11日午前までに約300回の大小の揺れが断続的に続いている。
6日の地震以降、「連続して大地震が起きる」と語る民間の「地震予測家」や占師の発言がメディアで紹介され、人々にうわさが広がっている。これに対し、台湾の中央気象局は「科学的根拠はない。信じないで」とする見解を発表し、冷静な対応を求めている。(