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日本電産、若返りで成長加速 社長に「転職組」吉本氏

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社長に就任する吉本浩之氏



大手モーターメーカーの日本電産(京都市南区)は15日、創業者の永守重信会長兼社長(73)が6月20日付で代表権のある会長専任となり、後継の社長に吉本浩之副社長(50)を昇格させるトップ人事を発表した。1973年の創業以来、社長交代は初めて。若返りにより、変化する事業環境への対応力を高め、成長を加速させる。

 吉本氏は商社や自動車メーカーを経て2015年に入社した「転職組」。日本電産に在籍した3年間で、自動車部品事業について、子会社の経営を立て直すなど収益性を向上させた。

 日本電産は、パソコンや自動車向けなどのモーターの販売と相次ぐ企業買収で規模を拡大し、17年3月期には連結の売上高が1兆1993億円に達した。成長に伴い永守氏の業務量は増加。さらに今春には京都学園大を運営する学校法人理事長に就く予定のため、負担軽減に向けて近く社長職を若い幹部に譲る考えを明らかにしていた。

 社長交代後も、永守氏は最高経営責任者(CEO)として経営を指揮し、海外戦略などは吉本氏と分担する方針。

 京都市中京区で記者会見した永守氏は、吉本氏について「苦戦していた事業を早く、正しい姿にした。段階的に権限を委譲したい」と述べた。吉本氏は「30年度に売上高10兆円という目標をやり抜く。100年以上続く会社にするための礎を築きたい」と抱負を語った。


■吉本 浩之氏(よしもと・ひろゆき)

 大阪大人間科学部卒。1991年日商岩井(現双日)入社。カルソニックカンセイ専務執行役員、タイ日産自動車社長を務めた後、2015年3月に日本電産入社。日本電産トーソク社長などを経て16年11月から副社長。京都市出身。50歳。


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