京都府南部の関西文化学術研究都市やニュータウンをつなぐ山手幹線が3月17日、八幡市から精華町まで結ばれる。山城地域西部に、高速道路とも結ぶ新たな南北軸が整備されることとなり、関係者は沿線開発の弾みにもなると期待している。
供用が開始されるのは、京田辺市三山木と精華町下狛の間の1・5キロ。開通により、八幡市の国道1号から精華町の精華大通まで15・5キロが山手幹線でつながる。
京田辺市の沿線では、ニュータウン開発が進む同市同志社山手地区や、周辺に商業施設の集積が進んで北陸新幹線の新駅開設が決まったJR松井山手駅とも結ばれる。市は「アクセスが良くなり、名実ともに学研都市として発展する要素がそろった」とする。
学研都市の中核施設が集まる「精華・西木津地区」(精華町・木津川市)が、同志社大京田辺キャンパスなどともつながる。関西文化学術研究都市推進機構(精華町)は「企業や大学など研究機関同士の連携促進につながることを期待する」としている。
今回の供用区間の沿線には、JR下狛駅や近鉄狛田駅の西に、未開発の「南田辺・狛田地区」(京田辺市・精華町)があり、事業化に向けた検討が後押しされそうだ。