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明治時代建設の水力発電所「竹仔門電廠」修復へ 台湾初の産業遺産

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竹仔門電廠のバロック様式の建屋=台湾電力提供



(台北 19日 中央社)日本統治時代の1910(明治43)年に稼働し、1992年に内政部(内務省)から台湾初の「産業古跡」に指定された南部・高雄市美濃の水力発電所、竹仔門電廠が修復されることが分かった。同発電所を所有する台湾電力が19日までに明らかにした。文化当局による計画審査を経て着工から約15カ月で完成する見通しだ。

竹仔門電廠は土建業者、古賀三千人の主導で整備された台湾南部初の水力発電所。設備容量は1950キロワットで、高雄地区の工業の発展を後押しし、発電後の水は約4000ヘクタールに及ぶ美濃平野の農地を潤す。

発電所の敷地内には、日本統治時代から残るバロック様式の建屋や、約100年間も運転が続いたドイツ製の水車発電機4基、施設の建設中に殉職した日本人技術者の記念碑などがあり、事前申請で見学が可能となっている。

台湾電力では竹仔門電廠のほかにも、皇太子時代の昭和天皇の台湾行啓に合わせて1922年に建てられた迎賓施設「太子賓館」や、1898年に創建された「金瓜石神社」(ともに新北市瑞芳)の修復を計画している。


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