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城郭の変遷、収蔵品が語る 安土城考古博で25周年展

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修復された徳川家康と織田信忠の肖像画。
修復前の写真と見比べることができる(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)



開館25周年を記念した企画展「収蔵品で語る城郭と考古」が24日、滋賀県近江八幡市安土町下豊浦の安土城考古博物館で始まった。同館の活動の2本柱を、豊富な資料と研究成果を基に紹介している。

 防御施設の歴史の中で安土城の出現が転換点になったといい、城郭編では絵図や古文書、肖像画など33件約100点を並べた。武家儀礼のための方形居館を置き、背後の高地に山城を備えた観音寺城(同市、東近江市)のような中世の城が、石垣、瓦ぶき、礎石造の要素を備えた織田信長と豊臣秀吉の織豊(しょくほう)期を経て、江戸幕府や藩の象徴として威容を放つまでの過程が分かる。

 9カ月かけて修復した信長の嫡男信忠と徳川家康の肖像画も展示。表面の汚れや凹凸、表具の折れがなくなった現在と修復前を見比べることができる。

 考古編は縄文晩期を代表する滋賀里遺跡(大津市)に光をあて、髪飾りや土坑墓、土器棺墓を展示。手足を曲げて屈葬された人骨や煮炊きに使ったと思われるすすの付いた土器などから2500~3400年前の近江の暮らしがうかがえる。

 4月8日まで。入館料は大人500円、高校・大学生300円。月曜休み。同館0748(46)2424。


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