京都市交通局が3月ダイヤ改正を行う市バス
京都市交通局は、観光客らによる車内混雑の緩和に重点を置いた市バスのダイヤ改正を3月17日に行う。東山区の清水寺などの人気観光地を巡り、1便あたりの乗客数が最多の100号系統を大幅に増便する。下京区の京都駅と左京区の京大病院・京都大を結ぶ路線を新設するなど、市民や通学の利便性も高める。
市バスの乗客数は近年右肩上がりで、2016年度は1日あたり36万3千人と、5年間で5万人増えた。今回のダイヤ改正は10台増やして対応する。
100号系統は、京都駅から左京区の銀閣寺までの間を東山通や岡崎地域経由で運行している。1日16便増やし、午前9時~午後2時(土日・祝日は午後3時)の運行を現行の10分間隔から7~8分間隔にする。市民の利用も多い206号系統と東山通などで経路が重なっているため、206号の混雑緩和にもつながるという。
京都駅と京大病院・京都大を結ぶ「京大快速」は、京都バスと共同運行する。「京大病院前」の北行きのバス停を新設し、朝から昼間の時間帯は1時間あたり2~4便を運行する。
通勤・通学関係は、右京区の松尾橋発で四条通を走る3号系統や、西大路通を阪急西院駅やJR円町駅を経由しながら走る205系統で朝のラッシュ時に増便する。市営地下鉄北大路駅と北区の京都産業大を結ぶ北3号系統は、登下校時間帯に5便増やす。
地域住民の生活を支えるため、上京区の仁和学区内の七本松通を経由し、四条烏丸やJR二条駅を結ぶ52号系統を新設し、昼間時間帯を中心に1日10便程度走らせる。
市交通局自動車部は「市民や通勤通学者、観光客の三者とも満足度の高いダイヤになれば」とする。詳しいダイヤは同局ホームページで3月上旬ごろに掲載する。