72年ぶりに母校を訪問する日本人女性(前列の中央)
(高雄 26日 中央社)日本統治時代の1924(大正13)年に開校した南部・高雄市の「高雄第一高等女学校」(現・高雄女子高級中学)で青春時代を過ごした87歳の日本人女性が25日、72年ぶりに母校を訪れた。同校の黄秀霞校長や在校生らの歓迎を受け、温かく迎え入れられた女性は、目頭を熱くしながら皆と抱擁を交わし、校長から自身の在籍を証明する書類を手渡されたときには感動で声を詰まらせた。
女性は1931年生まれ。12歳のとき、父親とともに一家で同市鳳山に移り住み、1943年から同校で学んだ。1946年に九州に引き揚げたものの、台湾での日々を忘れることなく、再訪を熱望していた。今でも、当時習い覚えた水泳を健康維持に役立てているという。
女性は黄校長に付き添われて懐かしい校内を見学。樹齢90年のガジュマルが、記憶の中の小さな木から見上げるほど大きく成長した様子を目にして感慨にふけったり、プールの水に手を入れたりして少女時代に思いを馳せた。途中、幾度となく「very very happy」と繰り返したという。