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タクシー「ちょい乗り」、2.9キロまでは安く 京都の運賃改定

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京都市域のタクシー初乗り運賃 

国土交通省近畿運輸局は1日、京都市(旧京北町を除く)を中心とした市以南のタクシーの初乗り運賃について、現行の小型車1・7キロ=610~550円を、4月1日に1・2キロ=450~410円に改定すると発表した。「ちょい乗り」と呼ばれる近距離利用を促して収入を増やし、運転手の待遇改善につなげる狙い。

走行距離に応じた加算運賃は280~255メートル=80円に設定。中型車と小型車の料金区分はなくし、普通車に統一する。深夜早朝割り増し(2割増)の開始時刻も、1時間早めて午後10時からとする。

 改定後の料金は短距離で安くなる一方、長く乗るほど高くなる。時間加算を考慮せずに初乗り610円の小型車と比べると、2985メートルから改定後の方が高くなる。

 JR京都駅からだと、1・3キロ離れた東寺は530円と現行より80円安く、2・4キロの四条河原町は850円で同額、3・1キロの清水寺は80円高い1090円となる。

 昨春以降、法人車両の7割を超す事業者が運転手の待遇改善などを目的に運賃改定を申請したため、同局が審査していた。同局は今回の改定に際し、府タクシー協会などに対して、運送収入に占める運転者人件費の割合維持、労働条件の改善とその実績公表などを指導するとした。

 府タクシー協会の兼元秀和会長は「運転手の賃金や労働条件の改善は必要と考えている。バスを補完する近距離利用を増やすとともに、電子マネーへの対応やスマートフォン用アプリによる配車などの効率化も進め、乗車率を高めたい」と話した。


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