トロッコ列車からの景色を楽しむ観光客
京都市と亀岡市の保津川沿いを走る嵯峨野トロッコ列車が1日、2カ月ぶりに運行を再開した。春風がそよぐ中、観光客や子どもたちを乗せて保津峡の渓谷を進んだ。出発前に行われたセレモニーでは、タレントの斉藤雪乃さんが司会を務めた。
列車は午前9時すぎ、保育園の園児や観光客ら約150人を乗せ、トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)を出発。外国人観光客たちがスマートフォンで写真や動画を撮り、子どもたちはトンネルに入ると歓声をあげた。林桃太君(6)は「山の緑の葉っぱがきれいだった」と笑顔だった。
トロッコ保津峡駅を除く3駅では、飲食店がリニューアルオープンした。京都初進出の「エムアンドエムフーズ」(大阪市)が、SLをコンセプトにした「黒いハンバーガー」などが楽しめるカフェや抹茶スイーツ店など5店を運営する。
トロッコ嵯峨駅の土産物売り場は、嵯峨野観光鉄道直営で竹林をイメージした内装に改修された。「嵯峨の庵」と名付け、オリジナルグッズをそろえた。
出発前のセレモニーで同鉄道の西田哲郎社長は「過去最高だった2016年度の乗客数123万6千人を本年度は上回るペース。これほどの大規模リニューアルは初めてで、これからも来て良かったと思える保津峡の旅を演出したい」とあいさつした。