222年ぶりに公開された本尊大随求菩薩坐像
京都市東山区の清水寺は2日、境内にある随求(ずいぐ)堂の本尊大随求菩薩坐像(ざぞう)の公開を始めた。堂内での公開は222年ぶり。参拝者は本尊をじっくりと観察し、手を合わせていた。
同寺は観音霊場「西国三十三所」の第16番札所。今年が西国霊場の草創1300年に当たり、記念事業として特別に公開した。
像高110センチで、8本の腕を持ち、円形光背には金泥(きんでい)の梵字(ぼんじ)が施されていて江戸時代中期の美術工芸の華麗さがうかがえる。公開は18日までと、10月5~15日。拝観料は普段の「胎内巡り」と合わせて100円。