奥宮にともされた灯籠
湖国三大祭の一つ、山王祭の「献灯」が1日、大津市坂本5丁目の日吉大社で営まれた。山頂近くの灯籠2基に火がともり、祭りの幕開けを告げた。
山王祭は791年に神輿(みこし)が造られて以来、1200年以上の歴史を持つとされる。4日の「神輿上(おこしあげ)神事」で境内の八王子山(標高381メートル)の頂上近くにある奥宮に神輿2基が担ぎ上げられるのをはじめ、1カ月半にわたって神事が営まれる。
この日は神職が「御灯道」と呼ばれる険しい山道を登り、奥宮にある牛尾宮、三宮の2社の灯籠に火を入れた。4月12日の「午(うま)の神事」で神輿が山を下りるまでともされるという。