頼清徳行政院長
(台北 3日 中央社)頼清徳行政院長(首相)は3日、「台湾はアジアの平和的な発展に力を入れている」とした上で、「国防・軍事力においては、台湾は経費を増やし、アジアの国々とともに地域の平和を守る」と述べた。
頼氏はこの日、台北市内で開会した国際フォーラム「アジア平和論壇」であいさつをし、中国大陸の活発な海洋進出に警戒感を示した。
また、中国大陸が今年1月、台湾海峡の中間線付近に設定した航空路線を、台湾との協議なしに運用を開始したことにも触れ、「両岸(台湾と中国大陸)の平和的な現状に対する大きな打撃だ」と批判した。
台湾の2018年度の国防予算は、前年比1.2%増の3231億台湾元(約1兆1700億円)。蔡英文総統も昨年10月、中国大陸の軍事力増強を念頭に、国防費の伸び率を少なくとも2%に引き上げる考えを明らかにした。