山の日に合わせ開かれた神仏合同祈願会
比叡山延暦寺(大津市坂本本町)の根本中堂で11日、日吉大社(同市坂本5丁目)と合同の「山の日報恩 神仏合同祈願会」が開かれた。僧侶と神職がともに世界平和と万民安寧を祈る神仏習合の行事で、揮毫(きごう)式もあった。
比叡山は平安時代以降、和歌で「山とは比叡の御山をぞいふ」と詠まれるなど、山の象徴とされてきた。また、今年は延暦寺を開いた最澄の生誕1250年の節目でもあり、比叡山の山の神を祭る日吉大社とともに「山の日」に合わせ行事を行うこととした。
延暦寺によると、聖域の根本中堂で神仏習合の行事を行うのは珍しいといい、本尊正面に置かれた日吉大社の神木の前で、日吉大社の馬渕直樹宮司と延暦寺の小堀光實執行が祈願会を執り行った。
続いて揮毫式では、馬渕宮司が「山王」、小堀執行が「御山」と畳1畳ほどある半紙に黒々と記した。