累計3000万人目の来場者となり、小川社長(右端)とともに
ガッツポーズを決める成松さん一家
京都タワー展望室(京都市下京区)の来場者数が12日、開業から52年で累計3千万人となり、記念セレモニーが同室で開かれた。古都の眺めを楽しむ大勢の観光客らが、大台達成と節目の来場者を拍手で祝った。
京都タワーは1964年12月に開業した。延べ来場者は77年に1千万人、93年には2千万人に達したが、そこから3千万人までには23年を要した。
3千万人目は、家族4人で京都旅行に訪れた学校教諭成松智也さん(43)=北海道当別町。古い街並みが好きで何度も入洛している京都ファンで、長女は京(みやこ)さん(12)と名付けている。初めて登ったという展望室で祝福を受け、「本当に驚いた。タワーから望む整然とした街は札幌同様に素晴らしい」と笑顔で喜んだ。
成松さんとくす玉を割った京都タワーの小川雅人社長は「イチローが日米3千本安打を記録した月に3千万人に到達できた。今後も魅力を磨き続ける」と語った。成松さんには、この日の夜にタワーを好きな色にライトアップできる権利や年間無料入場券、タワーを模した花束などの記念品がプレゼントされた。