特別功労賞を受賞したアンドレ・チャン(江振誠)氏
(台北 6日 中央社)台湾出身のシェフ、アンドレ・チャン(江振誠)氏がアジア各国の専門家が評価する「アジアのベストレストラン50」で、部門賞の1つ「ダイナースクラブ ライフタイムアチーブメント賞」(特別功労賞)を受賞したことが6日までに分かった。台湾人の受賞は初めて。チャン氏は非常に光栄だと受賞を喜んだ。
チャン氏は2010年、シンガポールにフランス料理店「レストラン・アンドレ」をオープン。同店は「アジアのベストレストラン50」で2015年以来3年連続5位以内に入賞しており、昨年は「世界のベストレストラン50」で14位に選出された。レストランの格付け本「ミシュランガイド」の2016年シンガポール版では二つ星を獲得している。だが、チャン氏は昨年、台湾に戻って、若手シェフの育成に努める方針を発表し、同店の営業を今年2月に終了した。2014年末には、台北市内にビストロノミー「RAW」をオープンさせており、同店も高い評価を得ている。
チャン氏は、今後は若手の教育や技術の伝承に力を注ぐ決意を改めて語り、若いシェフたちに向けて「時間をかけ、時にはリスクを冒し、何事にも真剣に取り組むべき」とアドバイスを送った。
授賞式は3月27日にマカオで開催される。