幻想的な風情を楽しむ観光客たち(京都市東山区・ねねの道)
春が訪れた古都を光で彩る「京都・東山花灯路」が9日から始まるのを前に、試験点灯が7日、京都市東山区であった。ねねの道や八坂の塔かいわいで石畳があんどんの淡い光に照らされ、観光客らが情緒漂う夜の街を散策していた。
午後6時半ごろ、ねねの道や大谷祖廟(そびょう)参道沿いに置かれたあんどんに明かりがともされ、八坂の塔と大雲院祇園閣がライトアップされた。一帯が幻想的な雰囲気に包まれ、道行く人たちは写真を撮ったり、足を止めて見入ったりしていた。
花灯路で毎年、撮影しているという左京区の会社員藤本径さん(38)は「人が少ない時を撮ろうと初めて試験点灯に来た。にぎやかな雰囲気もいいが、静かなのもいいですね」とカメラを構えていた。
花灯路は京都府や京都市、京都商工会議所などでつくる推進協議会が主催する。9~18日の午後6~9時半に点灯する。