町家の日に開放された京町家で写真撮影を楽しむ参加者たち(京都市南区・椿邸)
「町家の日」の8日、京町家を舞台にしたイベントが京都市内各地で開かれた。南区の椿邸では、宿泊施設として使われている町家を特別に開放して、和服姿で写真撮影をするイベントが開かれた。
町家の日は、京町家の再生を手がける市内の不動産業者などでつくる京町家情報センターが、3月8日が「MARCH(マーチ)(3月) ヤ」と読めることから2016年に定めた。
80~100年前に建てられた椿邸では、小紋を着た女性客らが、中庭や床の間を背景に、携帯電話で写真を撮影した。タイルの敷き詰められた浴室や、床の間に飾られた御所人形などについて説明を受け「映画の中みたい」などと話していた。
友人と訪れた伏見区の石橋樹奈さん(18)は「ゆっくり過ごせそうな雰囲気が気に入りました。写真は(写真共有アプリの)インスタグラムに投稿します」と話していた。
11日まで町家の魅力を発信する「町家ウィーク」として、町家の飲食店約20店舗の割引や、町家体験プログラムなどが行われる。詳細は「町家の日」のホームページで。