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日本時代に製作された重要文化財の神輿 解説本で魅力発信/台湾

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八獅座武轎 

(嘉義 24日 中央社)くぎを使わない伝統技法、ほぞ継ぎで作られ、今年初めに国宝に次ぐ「重要古物」(重要文化財)に指定された神輿「八獅座武轎」を紹介する本が出版された。著者の林仁政博士によると、三国志演義、封神演義などの古典から題材を取った精巧な彫刻が施され、随所に伝統建築の技法が使われた神輿はまさに「寺院建築のミニチュア」。本では写真を多用し、神輿の歴史や信仰についての理解を深めることができるという。

神輿を所有する南部・嘉義市の嘉義城隍廟では21日、発表記者会見が行われた。同廟の頼永川董事長(会長)によると、日本統治時代の1924(大正13)年、中国大陸から招いた20人の職人が約2年かけて完成させたもの。当時の大手紙「台湾日日新報」で取り上げられ、「台湾一」と称されたという。1996年、台湾初の総統直接選挙で勝利した李登輝総統の就任式典で披露されたのを最後に神輿としての役目を終え、現在は廟で保存、展示されている。

林博士によると、八獅座武轎は、国の重要文化財に指定された初めての神輿。土地の守護神、城隍神が巡回するときの乗り物で、四面にはお供となる32体の神と46体の飛天の像が彫られている。一方で当時流行した西洋風の建築様式が取り入れられるなどしており、特殊な時代背景下での伝統文化とその継承にまつわる歴史をうかがい知ることができる。


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