学位記を受け取り喜びを語る尾関さん(京都市中京区・立命館朱雀キャンパス)
立命館大は24日、客員協力研究員の尾関清子さん(88)=名古屋市東区=に博士の学位を授与した。大学によると、国内最高齢の博士号授与になるという。大学院に入学はしていないが、縄文時代の布に関する論文を提出し、受理された。
尾関さんは名古屋市にあった東海学園女子短大の助教授を1995年まで務め、現在は名誉教授。縄文時代に編まれた布の研究に30年以上、取り組んできた。
2015年4月からは立命館大の環太平洋文明研究センターの客員協力研究員として活動し、昨年9月、大学に論文を提出。布文化について実験に基づく解析を行い、研究分野の基礎を築いたことが評価された。