新作舞踊劇「北野の杜の物語」(24日・上七軒歌舞練場)
京の花街で春の舞踊公演の先頭を切る「第66回北野をどり」(25日~4月7日)の前夜祭が24日、京都市上京区の上七軒歌舞練場であった。芸舞妓が華やかに踊りを披露し、会場は春らんまんの雰囲気に包まれた。
第1部は、13年ぶりの新作舞踊劇「北野の杜(もり)の物語」。動物や梅の精霊たちの前に、あでやかな吉野太夫が2人現れて「自分こそ本物だ」と華麗な踊り比べを展開。コミカルなせりふや所作を織り交ぜ、観客を沸かせた。
第2部は純舞踊「色暦俗曲集」で、お座敷情緒あふれる三味線音楽やはやり歌の踊りを次々と披露した。フィナーレは、恒例の総踊り「上七軒夜曲」で締めくくった。
連日2回公演。4300円、茶席券付き4800円。上七軒歌舞会075(461)0148。