高雄市の移動式交通信号機
(高雄 25日 中央社)南部・高雄市では通行人が余裕を持って横断歩道を渡れるよう、一部の歩行者用青信号の点滅時間を延長する取り組みが行われている。同市は、高齢社会に対応するためと説明している。
同市政府交通局では昨年から九如路や中華路など目抜き通り24本からなる交差点387カ所の交通状況を調査し、高齢の利用者が多い交差点や事故に遭いやすい交差点など、計188カ所に設置されている歩行者用青信号の点滅時間を延長。従来は歩行者の歩行速度を秒速1メートルとして計算していたが、秒速0.8メートルに落とした。幅40メートルの道路では、従来の40秒から50秒に引き延ばされた計算になる。
高雄市における65歳以上の人口は今年2月末の時点で、40万人近くに上っている。同市全人口278万人に占める割合は14.36%で、世界保健機関(WHO)が定義する高齢社会にすでに突入している。