中華郵政のATM
(台北 29日 中央社)中華郵政は現金自動預払機(ATM)の安全性向上のため、防犯対策を強化している。24時間体制で現場の状況を確認できる遠隔監視システムで不審者や盗撮カメラなどを見つけるほか、営業時間外にATMの前に15分以上とどまった人に退去を促す音声アナウンスも導入。それでも立ち去らない場合には警備会社に通報される。
28日の立法院(国会)交通委員会では、中華郵政の2018年度予算に関する審議が行われ、一部の立法委員(国会議員)から専門サービス関連予算が昨年より約2900万台湾元(約1億600万円)増加していることが指摘されたのを受け、中華郵政側が遠隔監視システムについて説明した。
中華郵政は、2016年に大規模なATM不正引き出し事件が発生したことを挙げ、関連設備投資の必要性を強調。同システムは防犯のほか、火災、水害などにも対応できるとしている。