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 都をどりと京おどり、優美に観客魅了 京都の花街に春

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・(左)都をどりの大ざらえで披露された恒例の銀襖が背景の「置歌」(京都市左京区・京都造形芸術大)、
(右)京おどりの前夜祭で新作の舞踊劇を披露する芸妓たち(東山区・宮川町歌舞練場) 


京の花街に春の到来を告げる舞踊公演、祇園甲部の「都をどりin春秋座」(1~24日)の大ざらえと、宮川町の「第69回京おどり」(1~16日)の前夜祭が31日、京都市内であった。優美な舞台衣装の芸舞妓が本番さながらの踊りで招待客を魅了した。

 都をどりの稽古の総仕上げ・大ざらえは、祇園甲部歌舞練場が耐震化に向けて休館中のため、昨年に続いて左京区の京都造形芸術大の春秋座であった。

 今回は詩仙堂など洛北の名跡や、アンデルセン童話「雪の女王」を題材にした全6景。学生が制作した映像作品や大道具が芸舞妓の舞踊を引き立てた。桜が咲き誇る哲学の道を舞台にした総踊りで華やかに締めくくった。連日3回公演。祇園甲部歌舞会075(541)3391。

 「天翔恋(あまかけるこいの)白鳥」と題した京おどりの前夜祭は、東山区の宮川町歌舞練場で行われた。古典バレエ「白鳥の湖」と英雄物語「ヤマトタケル」を融合した新作舞踊劇と、明治維新150周年を祝う純舞踊の全8景を披露した。

 舞踊劇では、タケルと妖艶な黒鳥との戦いで立ち上る炎を、工夫を凝らした衣装や背景で表現。明治維新や文明開化を題材にした舞絵巻の後、恒例の総踊り「宮川音頭」でフィナーレを飾った。連日3回公演。宮川町歌舞会075(561)1151。




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