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中正大、卒業式での国歌斉唱など廃止へ「非愛国行為にあらず」/台湾

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嘉義県にある中正大学 


(台北 1日 中央社)南部・嘉義県にある中正大学は3月31日、卒業式で従来行われていた国歌の斉唱と国父・孫文の遺影への敬礼儀式を今年から取りやめると発表した。国歌の代わりに校歌が歌われるという。同校には20数カ国・地域からの留学生が在籍しており、民主的かつ開放的な社会において多様な文化を尊重するためとしている。

同大生徒会は先月30日、フェイスブック上で学校側とこの件について行った行政会議の結果を公表。学校側は、儀式の廃止は国を重視していないことの現れではないと説明した。

同校によれば、儀式の取り消しを求める声は昨年、卒業を控えた学生たちから上がっていた。提案した学生は、同儀式に不満を持つ同校の留学生を支持すること、国を代表する人物への敬礼や国歌の斉唱はいずれも権力の象徴でそれに問題提起しようとしたことなど、反対の理由を説明した文章をメディアに投稿。だが、卒業式の準備は通常3月から開始しており、昨年の実施は間に合わなかった。今年の会議で廃止が決定され、学生の要求に応えた形となった。

台湾では毎年6月に卒業シーズンを迎える。多くの学校では卒業式の一環として国歌の斉唱や孫文の遺影に対する敬礼が行われてきた。中正大によると、近年、一部の大学で儀式の取りやめが進み、国立大学では現在、台湾大と台北大(いずれも台北市)の2校でしか行われていないという。


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