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伝統建築修復の技、無形文化遺産に申請 20年に可否審査

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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に、宮大工や左官が継承する「伝統建築工匠(こうしょう)の技 木造建造物を受け継ぐための伝統技術」を登録するよう、政府は13日までにユネスコ事務局に申請した。2020年11月ごろに開かれるユネスコ政府間委員会で可否が審査される見通し。

 二条城や清水寺など世界遺産をはじめ、伝統的な木造建造物は、木や土など自然の素材で保存修復を重ねてきた。近年、修復技術の各分野で継承が困難になってきており、無形文化遺産登録によって、材料の保全や人材育成の機運を高める狙いがある。

 申請の対象は、国の「選定保存技術」のうち、伝統的建築の修理に関連した建造物木工や左官、畳製作など14件。各技術の継承に取り組んでいる保存団体として、全国社寺等屋根工事技術保存会(京都市)やNPO法人日本伝統建築技術保存会(彦根市)など計13団体をまとめて無形文化遺産に登録するよう提案した。

 無形文化遺産の登録が多い日本は2年に1回のペースで審査されており、今秋のユネスコ政府間委員会では「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など8県10行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」が審査される見通し。


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