駆逐艦に乗艦し、軍事演習を視察する蔡英文総統(左)
蔡英文総統、軍事演習視察 駆逐艦「基隆」乗艦
(宜蘭 13日 中央社)蔡英文総統は13日、東部・宜蘭県の海軍蘇澳基地を訪れ、軍事演習を視察した。駆逐艦「基隆」(DDG-1801)に乗艦した蔡総統は要港防衛や即座に対応する能力、国土防衛における戦備の現状を確認した。
世界や地域の安全情勢の急速な変化を前に、戦備の整備と対応力を強化するのが狙い。この日の演習は、敵軍が集団で台湾の領空や領海を侵犯し、特攻部隊が蘇澳港の重要な防衛ターゲットの略奪、破壊を図ることを想定して実施された。
視察後に報道陣の取材に応じた蔡総統は、中国大陸の習近平氏と張り合うために今回の視察が行われたのではないかとの声が上がっていることについて問われると、「裏を読み過ぎ。張り合うということはない」と強調した。国防部(国防省)は習氏が南シナ海で軍事演習を視察するとの観測が出た後の11日に今回の演習視察を発表していた。習氏は12日に人民解放軍の海上軍事パレードを閲兵した。