台湾最大規模の媽祖巡行、スタート。集合場所は菅笠姿の信者で埋め尽くされている
(台中 14日 中央社)中部・台中市大甲の媽祖廟「鎮瀾宮」の主神「媽祖」が9日間にわたって各地を巡る台湾最大規模の宗教行事「大甲媽祖巡行」が13日夜にスタートした。今年は菅笠(すげがさ)をかぶって往年の行列を再現する体験イベントも行われ、集合場所は菅笠姿の信者で埋め尽くされた。
媽祖は台湾で広く信仰されている航海安全を守る女神。生誕を祝って年に一度行われる巡行は、神輿に乗ったご神体と、それにつき従う信者らが台中、彰化、雲林、嘉義など約110カ所の廟に立ち寄りながら、約340キロを練り歩く。沿道で軽食や飲み物を供して一行をねぎらう信者も多数おり、一路、信仰で結ばれた人々の熱気でにぎわう。
体験イベントに申し込み、南部・台南から駆け付けたという女性は、2年前に交通事故に遭ったものの、媽祖のご加護で一命を取り留めることができた、お礼参りがしたいと敬虔な面持ちで語った。