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台湾生まれの日本人兄妹、ルーツ探しで淡水に地元警察の協力に感謝

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日本人兄妹が持ってきた子ども時代の写真など=警察提供

(新北 19日 中央社)新北市政府警察局淡水分局は19日、日本統治時代に淡水で生まれた日本人男性とその妹が自身の生まれた土地を探し求めてこのほど同局を訪れたと明らかにした。同局によれば、職員の協力により当時家族が暮らしていた場所を探し出すことができた。男性らは感謝を示していたという。

同局を訪れたのは、東京都在住の男性とその妹の女性、女性の孫の3人。男性らは紙のメモを手にしており、メモには「淡水街淡水字新店十八番地」とあった。現在の地名と異なるため、職員は日本統治時代の住所ではないかと考えた。

職員が男性らに尋ねたところによると、男性の父親は日本統治時代、淡水で警察官をしており、兄妹はそれぞれ1937(昭和12)年、1938(同13)年に同地の警察官舎で生まれた。父親は他界したが、生前台湾で過ごした日々を振り返ってはもう一度台湾を訪れたいと話していたため、兄妹は父の思いを遂げようと訪台を決めたと職員に語った。

職員は男性らが持っていた資料などを手掛かりに、戸籍の管理などを行う淡水戸政事務所に問い合わせ、該当する場所を特定。男性らを案内した。官舎はすでに取り壊されていたものの、男性らは周りの風景や当時の面影が残された街並みなどを見て懐かしんでいたという。


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