社殿が復興した賀茂斎院神霊社で営まれた奉祝祭
(京都市左京区・下鴨神社)
京都市左京区の下鴨神社で19日、葵祭で賀茂の神に仕えた歴代35人の斎王をまつる末社「賀茂斎院神霊社」の社殿が復興し、奉祝祭が営まれた。
同神霊社の社殿復興は下鴨神社の式年遷宮の一環。神霊社は応仁の乱で焼けて再興後、糺の森に移転し別の神と合祀(ごうし)されていた。1959年に当時の遷宮事業で撤去されたが、戦後で経済事情が厳しく、再興されていなかった。
奉祝祭には約100人の氏子らが参列した。前日に斎王の御霊が遷座された新しい社殿の前で神事が行われ、参列者が約60年ぶりの再興を祝った。
(2018年04月20日 京都新聞)