内覧会で公開された悉達太子坐像
仏教の開祖ガウタマ・シッダールタ(釈迦(しゃか))の人物像や生涯に焦点を当てる「お釈迦さんワールド-ブッダになったひと」展(京都新聞など主催)が21日、京都市下京区の龍谷大龍谷ミュージアムで開幕する。20日の内覧会では、若き日のシッダールタの坐像や初公開の経典・十二門経などが公開された。
展示は4章立てで、悟りを開いた青年が伝説化する過程をたどりながら、釈迦の人間としての姿に迫る。経典、仏伝図、本尊など重要文化財21件を含む約130件を展示している。
重文「悉達(しっだ)太子坐像」は日本では珍しい太子の頃の坐像で鎌倉時代の名品。日本最古級の「誕生釈迦仏立像」からは、釈迦の誕生日を祝う法会「仏生会」が、仏教伝来当初から行われていたことがうかがえる。
手塚治虫さんの生誕90年を記念して、漫画「ブッダ」の直筆原画も展示している。6月17日まで。月曜休館(4月30日は開館)。有料。