展示された「永遠の少年、ラルティーグ」展の会場
世界で最も偉大なアマチュアカメラマンと称されるジャック=アンリ・ラルティーグ(1894~1986年)の写真展「永遠の少年、ラルティーグ」(京都新聞など主催)が21日、京都市左京区の細見美術館で始まる。
フランスの裕福な家庭に育ったラルティーグは、父から与えられたカメラで日常のできごとや人々を日記のように撮影し続けた。個人的に楽しんでいたが、70歳前にデビュー、脚光を浴びた。写真や愛用カメラなど約160点を展示する。
家族や友人、子ども、猫など大好きな対象を撮影。ジャンプする一瞬、飛行機や車などスピード感を大胆に切り取り、立体的に見える写真、「心霊写真」にも挑戦している。初公開のカラー作品を含め、色彩の喜び、過ぎゆく時間への慈しみにあふれる。6月3日まで。月曜休館(祝日の場合は、翌日)。有料。