(2018年04月23日 烏丸経済新聞)
「ミーナ京都」
河原町三条の商業施設「ミーナ京都」(京都市中京区河原町通三条下ル大黒町)が4月25日、オープン10周年を迎える。
2008年にオープンした同館は、旧京都宝塚ビル跡地に東宝が建てた商業ビルで、ファーストリテイリング(山口市)が開発を行った。20半ば~30歳代の女性をターゲットに、「ユニクロ」などアパレルを中心とした48店のテナントを展開した。
2010年には同年閉店した「河原町ビブレ」からロフトが移転オープン。地下1階~地上4階までの5フロアまでを占めたほか、2013年11月には7階フロアにGU(ジーユー)が入店するなど、開業時から大きくテナントが入れ替わった。
河原町通の環境も大きく変化。同店店舗運営室副室長の立原尚人さんは「1~2年でインバウンド(訪日旅行客)が急激に増えたことや、周辺に宿泊施設が増えたことで、ユニクロでは売り上げの約20%、GUでは昨年の倍近い10%がインバウンドで占めている」と話す。
昨年5月には、ロフト内にMoMAストア(ニューヨーク近代美術館のキュレーターが選ぶアイテムのショップ)がオープン。従来の女性客やインバウンドに加え、男性や年配客にも幅を広げている。このほか、4月19日には猫カフェ「MOCHA(モカ)」がオープンした。
立原さんは「10年たって、当店も河原町も、お客さまのライフスタイルも大きく変化したが、自宅でもない職場や学校とも違う心地よい『サードプレイス』を提供するという立ち位置は変化していない。夕方には待ち合わせする人が増えるなど、ランドマーク的な存在になり、皆さんのライフスタイルの中に入れるようになってきた。今後は、京都の地元と相乗効果があるような新しい発信ができれば」と話す。
現在、10周年を記念して、キッチン家電やインテリアライト・イヤホンといった商品が抽選で当たるキャンペーンを行っている。5月6日は、JEUGIAの音楽スクール講師がミニコンサートを行う。
営業時間は11時~21時(カフェ・レストランは23時)。