雨にぬれたイチハツを楽しむ参拝者
(24日午前9時55分、京都市東山区・得浄明院)
京都市東山区林下町の得浄明院で、アヤメの仲間「イチハツ」の見頃に合わせ春の特別公開が行われている。満開を迎えた白や紫の花が雨にぬれ、参拝者の目を楽しませている。
イチハツは「一初」とも書くアヤメ科の多年草。ハナショウブやカキツバタなどに先駆けて最も早く咲くことから、その名が付いたという。善光寺(長野市)の堂宇を模したとされる本堂前に約250株が植えられている。
得浄明院によると、温暖な日が続いたため例年より1週間ほど早く見頃を迎えた。訪れた会社員古村智さん(53)=左京区=は「雨の日もしっとりとしていていいですね」と話していた。特別公開は5月5日まで。暗闇の中を歩き、本尊の功徳を得る「お戒壇巡り」もある。拝観料が必要。