(24日、京都市右京区・仁和寺)
純仁法親王が復飾し戦地に持参したと伝わる錦の御旗
通常非公開の社寺などが門戸を開く春の「京都非公開文化財特別公開」が27日から、京都市と八幡市の19カ所で開催される。今年は明治維新150年にちなみ、右京区の仁和寺で戊辰戦争時に掲げられたとされる「錦の御旗」を展示するほか、鳥羽伏見の戦いで戦場となった伏見区下鳥羽、納所の二つの寺が拝観できる。
仁和寺は最後の皇族出身門跡の純仁法親王(後の小松宮彰仁親王)が復飾し征討大将軍となるなど戊辰戦争とゆかりが深い。錦の御旗は法親王が戦地に持参し、没後に寺に奉納された。
伏見区下鳥羽の法伝寺では幕府軍の刀や砲弾などが残るほか、最も早い時期に建てられた戦没者の墓がある。戊辰戦争の戦場だった同区納所の妙教寺では、砲弾が本堂の壁や柱を突き破った跡とその不発弾を陳列する。
特別公開は京都古文化保存協会(左京区)が文化財愛護の精神をPRしようと、毎年春と秋に開催している。
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