山田署長から感謝状を受け取る仁井田さん(京都市北区・北署)
京都市北区で今月7日に起きた重傷ひき逃げ事件の容疑者を追跡し、身柄を取り押さえたとして、北署は25日、北区の会社員仁井田誠司さん(54)に感謝状を贈った。
仁井田さんは7日午後4時半ごろ、北区北大路通烏丸東入ルで、自転車の男(72)がバス停にいた女性(85)に衝突するのを目撃した。逃げ去る男を走って追いかけ、約30メートル先で取り押さえた。逆上する男に顔をたたかれたが、冷静に振る舞い、駆けつけた北署員に引き渡した。
北署で贈呈式が行われ、山田幸男署長は「捜査が長期化する恐れもあった」と感謝。女性は左手首を骨折する大けがを負っており、仁井田さんは「逃がしてなるものかという一心。止められてよかった」と振り返った。