緑島の海中に設置された「世界一深い海底ポスト」=台東県政府提供
(台東 4日 中央社)台東県政府と中華郵政が共同で同県南東の太平洋に浮かぶ緑島の海底に設置したポストが4日、供用開始された。深さは約11メートルで、同社によると、現時点で「世界一深い海底ポスト」。一番乗りではがきを投函した黄健庭県長は、「これは全世界宛て」と述べ、緑島の美しさを世界にアピールすることに意欲を見せた。
シュノーケリングスポットとして知られる石朗エリアに設置されたポストは高さ約180センチで、緑島の海に生息するタツノオトシゴ、ピグミーシーホースがモチーフ。世界一深い海底ポストとしてギネス世界記録に認定されている和歌山県すさみ町のポストの水深約10メートルを上回っている。
供用式には、潜水深度のギネス世界記録保持者、アフメド・ガマル・ガブル氏もエジプトから招かれた。ガブル氏は、緑島の海は「清らかで透明度が高い」と絶賛し、「世界のダイビング愛好者に、ポストを見に来るように伝える」と約束した。
中華郵政によると、専用はがきは島内の学校の教員、生徒らが共同制作したもので、指定の店舗で購入できる。収益は環境教育の経費に充てられるという。
緑島では2016年、民間業者が海底ポストを設置したことがあった。だが、設置の許可を得ていなかったことから、間もなく撤去されている。