(新北 5日 中央社)中央通訊社(中央社)が主催する、大学生・大学院生を対象とした海外特派員育成プログラムが5日、北部・新北市板橋でスタートした。書類審査に合格した記者予備軍の若者たちが、1泊2日の実務研修を受けながら、夢に挑戦する。開講式に出席した頼清徳行政院長(首相)は、「台湾メディア業界初の快挙」で、非常に有意義だと称賛。参加者に対しては、台湾を代表するという使命感と熱意を持って臨んでほしいと激励した。
頼院長は中央社について、台湾メディアで最多の海外支局と特派員数を誇ると紹介。中国語や英語、日本語、スペイン語の記事を毎日1000本以上世界に配信していると述べ、国際性を高く評価した。
同社の劉克襄董事長(会長)は、国営通信社として、また、各メディアに記事を配信する立場として、国際報道のノウハウを若い世代に受け継いでもらえればと、人材育成への取り組みに意欲を示した。
研修では、現役で活躍するメディア関係者による講演会や実務に関する授業が行われるほか、参加者は記者として取材に臨み、映像作品や記事として完成させる課題に取り組む。面接などによる最終選考を突破すると、中央社台北本社でのインターンシップを経て、ジャカルタ、クアラルンプール、ワシントンのいずれかに1カ月間派遣される。北部に続き、今後は中部・台中市(19~20日)、南部・高雄市(26~27日)でも開講する。