中国大陸の圧力により出席できなかった
（台北 8日 中央社）スイス・ジュネーブで21日から始まる世界保健機関（WHO）総会の招請状は、出席登録締め切りの7日までに台湾に届かなかった。外交部（外務省）は8日、WHOが台湾を招かなかったことに「遺憾を表明する」と声明を発表した。また、「台湾の人々による選挙で選ばれた政府のみが台湾の人民を代表できる」と改めて強調した。
外交部は声明文で遺憾を表明するとともに、外交関係を結ぶ国や米国をはじめとする近い理念を持つ国、国内外各界の著名人など、台湾の総会参加を支持した国や人、団体などに感謝を示した。さらに、WHOに対し、台湾が長期にわたって加盟国と築いてきた医療や衛生におけるパートナーシップや世界の公衆衛生の安全、健康権への貢献、台湾が世界の防疫ネットワークの重要な一環であることを正視するよう呼び掛けた。
台湾は2009年から2016年までWHO総会にオブザーバー参加してきたが、昨年は中国大陸の圧力により出席できなかった。今年も出席を危ぶむ見方が広がっていた。